学生投資家相場奮闘記

投資ブログ。日本株を中心に。

政府介入相場の問題点 今って何が悪いの?


日銀のETF買い入れのニュースは皆さんも追っていると思います。
これって何か問題あるんだろうか?というのを考えてみました。買入がなければ株価は下落するのでロングオンリーの場合は現状あった方が助かりますよね…


1点目 株価の適正な水準がわからなくなる。買入がいつまで続くかわからないので、買入がない場合のことを考えている人は市場に参加しなくなっているのでは?と思います。ボラリティは小さくなり(買入のニュースによるボラリティはある)、流動性も小さくなると思います。


2点目 買っているのがETFであることでファンダメンタルズ分析に基づいた投資行動ではないこと。投資基準をこれも曖昧にしていると思います。


日銀はこの出口戦略をしっかりと考えてほしいです。

4488.T AI insideの衝撃


株式市場に興味を持っていたりするとAI insideの名前を聞いたことは多いだろう。2021年4月、この会社は市場に衝撃を与えた。というのも発表した決算がとんでもない悪材料だったのだ。昨年4月末には23,000円ほどだった株価は2020年11月に一時期9万円台の値を付けた。その後は値を下げ3万円台で行き来していたのだが…株価がものすごく下げたように見えるがこの価格でもPERは120を超えており、この株価を正当化するには相当なバリュエーションストーリーが必要だ。 



では何が起こったのか。AI insideの大口顧客であるNTTとのライセンスの過半数が契約更新がならなかったのだ。最大で1,763百万円リカーリング売上が減少するということだ。これはリカーリング売上の約8割の消失を意味する。



SaaSでは新規契約数と解約率がキーとなるが、この解約数がかなり厳しい状態のようだ。AI insideの製品「おまかせAI OCR」のほとんどは最低利用期間の一年と持たずに解約しているらしい。理由としてはコスパの悪さが挙げられるのかもしれない。参考として

このサイトを見てみると理解が進むかもしれない。



SaaS株においてこれまでAI insideのような売り方は市場として好感を抱かれていたのは上記PERを見ればわかるだろう。だが今回の件で大きなリスクを晒したということだ。というより私は今まで市場がSaaSというだけで評価しすぎていたように思う。テーマと株価が9万円台から3分の1になっているというだけで飛びついてしまった個人投資家もいるだろう。



そして参考にしたいと思ったことをTwitterで見かけたのだが元ツイートを見つけられなかったので内容を要約させていただくと「AI inside上場前の株主に有名どころのVCがいない」ということだった。このような視点はなかったので非常に興味深い。今後上場してからあまり時間がたっていないところはそういう点も観ていきたいところだ。



高いPERがEPSの伸びによって落ち着いていくのはよいが、高PER銘柄はボラリティも伴う。安易に言葉だけに飛びついて買ってはいけない。今回の件はSaaS企業を見る目を養うのに非常に良い機会だと思う。自分の次の投資に活かしていきたいところだ。

バリュー投資って何?






バリュー投資とは何か?
現在の株価と本源的価値が乖離していて割安な状態で市場から放置されている銘柄に投資する投資手法のことです。バリュー投資ではウォーレンバフェット氏が有名です。
PERが10以下、もしくはPBR1割れが目安ですね。


メリット
当たればでかい。PER×EPS=株価の式を思い出してほしいのですが。EPSを据え置きで考えてPERが10から15になる。これだけで1.5倍です。まぁ単純にこう上がってくれれば苦労はありませんが(笑)


もう一つのメリットとして、バリュー株は成熟した企業が多く、彼らは株主に配当と言う形で株主に還元します。これだけでゲインが得られます。


下げ相場に強い。バリュー株の多くは成熟した企業なので財政基盤はしっかりしてることが多いです。下落相場では新興のグロース株はまだ利益が出ていない企業も多いので売られやすいです。


デメリット
バリュー株はこれいけるんじゃない!と思っても市場から見放されているには調べてみるとそれなりの理由があったりするものです。でいざ投資をしても待てど待てど上がらず…といった状態に陥りやすいのです…ただ気長に待てる人には向いていると思います。


グロース株に負ける。負けると言い切っているわけではありません。安心してください。ただここ10年グロース株がバリュー株に対してアウトパフォームしているということは念頭に置いておいたほうが良いでしょう。