学生投資家相場奮闘記

投資ブログ。日本株を中心に。

PEGレシオって何ですか? 割安株を見つけるための指標

今回はPEGレシオについて解説したい。PER、PBRは株を始めると耳にしたことがある人が多いのではないかと思うが、PEGレシオは意味をよく知らない人もいると思う。


PEGレシオ=PER÷EPS成長率


PERは来期の予想のものを使用します。この成長率は恣意的ですね…自分が見込んでいる価値との乖離を見る指標だと思ってください。また本記事ではEPSの成長率を使っていますが、人によっては売上高の成長率を使う人もいます。


1~2の値であれば適正、2を超えていると割高、1を割り込んでいると割安といった感じです。例えばPER40(通常の観方であれば割高)でも成長率が20~40%あれば適正という観方ができます。1を割り込んでいるとき自分の見通しほど株価は成長を織り込んでいないという観方をします。


またEPSを用いるので赤字の時には機能しません…


この成長率は恣意的数値なので証券会社のスクリーニング機能で搭載されているところもありますが基準がずれている可能性が高く、自分で計算してみることをお勧めします。

アクティブ運用、パッシブ運用とは?

アクティブ運用とパッシブ運用について解説したい。投資において重要な目安となるのがベンチマークです。(特に機関投資家にとってベンチマークは重要!)日本でいうとTOPIXや日経225が相当します。投資信託は銀行の預金金利が低く、老後2000万円問題が叫ばれ、資産運用のニーズが高まっています。その中で自分で何を売買するかについて細かく考えずにすむ投資信託は魅力的に映ります。投資信託を選ぶ際にアクティブかパッシブどちらを選ぶかは重要です。



TOPIXとは
TOPIXとは何かということについて簡単に解説すると東証一部に上場されている企業の時価総額加重型の株価指数です。ざっくり日本の株価市場が上に行ってるか下に行ってるかの方向感がわかります。機関投資家たちはこのTOPIXをベンチマークにすることが多いです。


パッシブ運用
ベンチマークとほぼ同じ動きをすることを目指した運用です。運用側からすると差別化が難しいこともあり、手数料の値下げ競争が進んでいます。そして近年ではリターンが良いことから人気です。資産形成を始めたい!という人はまずこれから始めることをお勧めします。S&Pに連動した商品を積立てるのが最近のトレンドでしょうか?小話として預ける側からすればベンチマークより上振れると嬉しいものですが、運用側からするとベンチマークと同一の動きをするのが目標なのでNGです。




アクティブ運用
機関投資家たちはこのベンチマークを越えることを目標に運用するのがアクティブ運用です。ですがアクティブ運用はパッシブ運用に負けやすいのです。ただすべてのアクティブ運用がパッシブ運用に負けるといっているのではありません。いい投資信託ではパッシブ運用を上回る成果を出してくれます。


このような感じです。ではどのようにしてこのような投資信託を見つけ出せばよいのでしょうか?その一つの目安がシャープレシオです。



シャープレシオ
何か難しい概念が出てきたなと思われるかもしれませんが理屈自体はいたって簡単です。金融の世界でのリスクはボラリティのことを指します。標準偏差のことです。今までの運用成績から平均リターンを求めます。そこから安全資産の利子率を引きます。それを今までのリターンの標準偏差で割ることで求めます。シャープレシオの値自体は証券会社の投資信託一覧などで見ることができるのであまり気にしなくても大丈夫です!ようは1リスクをとったときにどれだけのリターンを得られたかということを意味しています。リスクを背負いまくってのリターンは再現性が期待できないよねって話です。預けられた資産で宝くじを買ってたまたま1.1倍になりましたという商品があったとして来年も預けたいとは思わないですよね?このシャープレシオが安定しているところが良いファンドと言えるでしょう。このシャープレシオを参考にするときはできるだけ運用年数が長いところで見たいものです。


ただこの値だけが高いという理由だけで選ぶと痛い目を見る可能性があります。安全資産は10年物の国債の利率を使うことが一般的です。ここでは簡便のため0として同じシャープレシオ1の投資信託を考えたいと思います。このときリターン=標準偏差となります。この等式だけでシャープレシオ=1は成立するのでリターン=10%とリターン=3%のものを頭に思い浮かべてほしいのですが波打ち具合がリターン10%のものが大きいということがイメージできたでしょうか?そう、資産形成においては堅いリターンのほうが嬉しいですよね?そのときにハイリスクハイリターンの商品をシャープレシオの値だけ見ると掴む可能性があります。あくまでリターンとセットでシャープレシオの数値を見てください。


アクティブ運用の可能性

武田さんの話凄く面白いです。ぜひ開いてみてください。

PSRとは

PSRとは株価売上高倍率と呼ばれるものです。グロース企業に対して使われることが多いです。
PER = 時価総額 ÷ 純利益
PBR = 時価総額 ÷ 純資産


式を見ればわかるように利益を用いるPERは赤字の会社に適用することができず、純資産を利用するPBRは債務超過の会社に適用することができません。一方で売上は常に正の値と考えられるのでどの段階の企業にも使うことができます。ITバブルの頃によく用いられたようです。PSRについて言及した本としてはケンフィッシャーのPSR株分析が有名ですね。


意味合いとしては高ければ割高、低ければ割安なのですが売上に対して過大評価されていないか小型株の値を見てみる。目安としてはよく20を超えているかどうかと言われますね。もう一つは大型株で過小評価されていないかをみる意味合いで使われると思います。こちらは0.5を目安に言及されることが多いと思います。小型株で20を超えているからといってショートに飛びつくのは賢くないです。最近だと米国株ではありますがZOOMがコロナ禍によって爆発的に株価を伸ばしましたが伸びる前はPSRが45程度でした。状況に応じて使いたいですね。指標は目安にはなりますがあくまでストーリーが大事だと思います。