学生投資家相場奮闘記

投資ブログ。日本株を中心に。

低PERは買いか?


まずPERが何かを確認する。



PER×EPS=株価 



EPSは一株当たり純利益だ。これは実績ではなく予想純利益を用いる。実績ベースでPERを見るのはあくまでレンジ等のヒストリカルな目安を見るのに使う。PERは株価収益率とも言われ、x円投資した時に何年でもとが取れるかを表している。単純に考えればPERが100ということは回収まで100年かかるということなので現実的ではない。これがPERが高いと割高という理屈だ。逆に低ければ割安ということになる。



となるとここで低PERに飛びつくべきかどうかという議論になる。EPSは決算短信などの予想ベースを使うとして変数としては扱わず定数として扱おう。熱心な個人投資家、機関投資家たちはIRやセルサイドのレポートを通じてリサーチをして判断を行う。予想ベース(コンセンサス)より悪いと踏めば彼らは既に保有していれば売却、空売りなどの行動に出るだろう。そうすると株価は下落する。気をつけたいのはこの時点でのPERを見て飛びついてしまうこと。この時決算ないし短信の予想への反映までには期間があるので本質的にはEPSが下がっているのに数値としてはPERが下がる。


PERが低いという理由で買うならば不人気のために市場に放置されている株を狙おう。またトレードのタイミングだが市場全体が下げたときは(マーケットに重大な下落要因があってのことなら別)本質的EPSは変わらずPERが下がるのでよい買い場になる。